Adobe、Character Animatorアプリに高度なリップシンクなどの新機能を発表c

Adobeは、デザイナーがPhotoshopとIllustratorのレイヤーを組み合わせてアニメーションパペットを作成できるCharacter Animatorデスクトップアプリのメジャーアップデートを発表しました。音声認識アニメーションやリップシンクなどの機能は、ベータプレビューとしてご利用いただけます。

Adobe Character Animatorは、macOSおよびWindows向けのCreative Cloudアプリスイートの一部であり、アニメーションキャラクターを制作するアーティストの作業を簡素化するための専用ツールを提供しています。Adobeが指摘しているように、Character Animatorに追加された新機能は、実写コンテンツの制作がより困難になっている現代において重要であり、アニメーション制作のためのより優れたテクノロジーの必要性が高まっています。

アニメーションは今、大きな注目を集めています。実写コンテンツの制作が困難な時代に、アニメーションは、外の世界に関わらず、制約なく想像力だけで創作活動を可能にします。エミー賞を受賞したAdobe Character Animatorを活用するアーティストやスタジオが増えており、従来のアニメーションワークフローの高速化、リアルタイムでのパフォーマンスキャプチャ、さらにはアニメーションのライブストリーミングなど、その活用が広がっています。 

パブリック ベータとして公開されている最新のアップデートでは、Adobe Character Animator に次の新機能が追加されました。

• 音声認識アニメーションは、 Adobe Sensei の機能を活用して、録音された音声からアニメーションを自動的に生成し、音声録音に対応する頭や眉の動きを取り入れます。
• リムIK（インバースキネマティクス）は、パペットの脚に自然な動きを与え、走る、ジャンプする、綱引きをする、シーンを横切るダンスをするといった動作を可能にします。リムIKは、脚だけでなく腕の曲げ方向や伸縮も制御します。
• タイムライン整理ツールには、タイムラインをフィルタリングして、個々のパペット、シーン、オーディオ、キーフレームに焦点を絞る機能が含まれています。テイクは色分け、非表示、または分離できるため、シーンのどの部分でも作業が迅速かつ容易になります。「シャイボタン」を切り替えることで、タイムラインの個々の行の表示/非表示を切り替えることができます。
• Adobe Sensei を搭載したLip Syncでは、アルゴリズムと機械学習が改良され、話す部分の口の動きがより正確になりました。 
• マージテイクを使用すると、複数のリップシンクまたはトリガーテイクを 1 行に結合できるため、テイクを統合してタイムライン上の垂直スペースを節約できます。
• Pin Feetに新しい「立っているときにピンフィート」オプションが追加されました。これにより、キャラクターが歩いていないときに足を地面につけたままにすることができます。
• レスト ポーズの設定は、クリックして再調整すると、デフォルトの位置にスムーズにアニメーション表示されるようになりました。そのため、キャラクターが突然ジャンプすることなく、ライブ パフォーマンス中に使用できます。

AdobeはNickelodeonにCharacter Animatorのベータ版を提供しました。Nickelodeonは、このソフトウェアを使用して「The Loud House & The Casagrandes」の30分スペシャルをリモート制作しました。Adobe Character Animatorの導入により、アニメーターはリップシンクツールなどを活用して作業時間を短縮することができました。

Character Animatorの最新ベータ版は、Creative Cloudデスクトップアプリから入手できます。新規ユーザーには、パペットライブラリと複数のチュートリアルが付属する無料体験版をご利用いただけます。

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